自分が生きている<時間>と<場所>は、自らの暮らしに密接につながっている。
その時間にふさわしいもの。
その場所にふさわしいもの。
豊かな町並み:様々な時間が入り混じった景色
特別な事ではなく日常の光景としてあった『過程を生きる家』
生活とは、つねに過程<プロセス>だ。
で あるならば
生活の器である家づくりもまた、過程<プロセス>をもっと楽しむべきじゃないか?
ひとまかせではなく
コストに悩む
材料を選ぶ
つくってみる
部屋に飾る雑貨をさがす
花の種を植える
完成品に流れる時間は一定でつまらない、奥深くない。
思い描くときも、つくるときも、住んでからも
過程<プロセス>をもっと楽しもう。
メキシコの原色風景は、あの太陽に照らされてこそ。
京都の町並みは、高温多湿・寒暖の違いが生み出すもの。
沖縄の軒先は深くせり出し、日を遮って雨音を縁側に響かせる。
世界中どこででも同じものが手に入る時代にあって
地域特性は益々失われている。
単一化された世界から、豊かな感性は育たない。
人とは違う・自分とは違うと認めあう事で
やさしさは生まれるものだとしたら、もっと
それぞれの場所から生まれる意味を問うていきたい。